価値観の多様化によって、女性が外に出て仕事に就くのは当たり前の光景になりました。しかし、未だに女性が冷遇されることがあるほか、女性ならではの悩みが解消されていないのが現状です。仕事の現場における女性の悩みの1つとして、先入観や偏見による軽視が挙げられます。働く女性に対する古いイメージは、結婚までの腰かけというよくないものであり、現にそのような女性がいたのも事実です。一方、現在では結婚や出産を経てもなお、仕事に従事するのが当たり前という考え方が広まっています。それにも関わらず、未だに古い考え方が職場に横行し、働く女性は腰かけに過ぎないとぞんざいに扱われるケースは少なくありません。
また、働く女性ならではの悩みとして育児休暇からの復職が挙げられます。数年ほどの休職は普通のことですが、当事者にとっては数年間のブランクは非常に大きな問題です。仕事のやり方が変わってしまい、かつてのキャリアを活かすことができなくなったという事態も多発しています。新しいやり方に順応することができず、仕事を辞めてしまう場合も珍しくありません。古い時代と比べると女性が仕事に就くことは容易にはなりましたが、その反面で結婚や育児に関する女性ならではの悩みについては問題点が多数残っているのが現状です。事態を改善するため、職場や行政がさまざまな改善策を実施していますが、それでも女性の働く環境が根本的に改善されたとは断言できません。